BOOK FESTA 2012 Spring

  • HOME
  • BOOK FESTA 2012 Spring
  • [ booklista ] いま読みたい電子書籍のニュースをお届け book06: 愛しの座敷わらし

©荻原浩/朝日新聞出版

書き出しを立ち読み

 一本道がどこまでも続いている。
 助手席に座っている史子はだんだん不安になってきた。窓の外を流れていく背の低い街並みのどこにも、スーパーマーケットが見当たらないからだ。
 初めての街並みだ。たまに見かける大きな建物は、たいてい何かの工場、もしくは土産物のお店。聞いたことのない自動車メーカーのショールームがあると思ったら、そこにはクルマではなくトラクターが置かれていた。最後にコンビニの看板を見かけたのはいつだったろう。
(『愛しの座敷わらし』本文冒頭より)

あらすじ

父親の左遷で東北の片田舎に引っ越した高橋一家。家に居場所のない夫、不平ばかりもらす妻、いじめにあっていた娘、気弱な息子、認知症の気配がある祖母……お互いを思う気持ちはあっても、すれ違いばかりでバラバラだった家族が、引っ越し先の古民家に棲みついていた「座敷わらし」との出会いをきっかけに、その絆を取り戻してゆく、心温まる希望と再生の物語。

右記のストアから
電子書籍を購入する

¥420円 (税込)

¥420円 (税込)

booklistaオススメポイント

4/28から映画も公開される、第139回直木賞候補作。醤油が無ければコンビニに買いに出れば事足りる都会の真ん中から、牛が見える片田舎へ移住した高橋家は、一緒にお弁当を食べていてもどこかすれ違い。しかし、田舎暮らしと「座敷わらし」との出会いが、一家を変えていきます。最後の一文、あなたもきっと口元に微笑みをたたえることでしょう。

著者について

荻原浩

荻原浩(おぎわら・ひろし)
1956年埼玉県生まれ。1997年、第10回小説すばる新人賞を受賞、98年に『オロロ畑でつかまえて』でデビュー。2005年『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞受賞。
著書に、『コールドゲーム』『僕たちの戦争』『誘拐ラプソディー』『あの日にドライブ』『押し入れのちよ』『四度目の氷河期』『ちょいな人々』『オイアウエ漂流記』『ひまわり事件』『砂の王国』など多数。

PAGE TOPへ戻る