BOOK FESTA 2012 Spring

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  • [ booklista ] いま読みたい電子書籍のニュースをお届け book08: 吸血鬼ハンター

© 菊地秀行/朝日新聞出版

書き出しを立ち読み

 落日が平原の果てを染めている。朱よりも血の色に近かった。虚空でごおごおと風が唸り、足首までも覆い隠す丈の高い草の海を横切っている狭い街道の上で、今しも一頭の馬とその騎手が、真正面から吹きつける風威の壁にさえぎられたかのごとく歩みを止めた。
 道は二十メートルほど前方でやや昇り気味となり、そこを昇りつめれば、この辺境地区の一小村「ランシルバ」の家並みと緑の田園地帯とが望めるはずであった。
(『吸血鬼ハンター"D"』本文冒頭より)

あらすじ

辺境の小村ランシルバに通じる街道で“貴族の口づけ”を受けたドリスは、吸血鬼ハンターを探していた。西暦12090年、長らく人類の上に君臨してきた吸血鬼は、種として滅びの時を迎えても、なお人類の畏怖の対象であり、吸血鬼ハンターは最高の技を持つ者に限られていた。そしてドリスが、ついに出会ったハンターの名は“D”、旅人帽を目深に被った美貌の青年だった。

booklistaオススメポイント

現在も新作が発表されている長編SFの傑作シリーズ。『魔界行』や『魔界都市』などで知られる菊地秀行の代表作です。イラストはファイナルファンタジーシリーズなどで著名な天野喜孝。この2人の豪華共演も楽しみどころの1つです。ちなみに、アメリカでアニメ映画化された際は、TM NETWORKが主題歌を担当したとか。

著者について

菊地秀行

菊地秀行(きくち・ひでゆき)
1949年、千葉県に生まれる。青山学院大学卒業。1982年「魔界都市〈新宿〉」でデビュー後、〈吸血鬼ハンター〉〈魔界都市ブルース〉〈妖魔戦線〉〈魔界医師メフィスト〉シリーズ等を精力的に執筆。日本推理作家協会会員。SF・ホラー映画愛好家としても有名である。

吸血鬼ハンター1 吸血鬼ハンター“D”

吸血鬼ハンター2 風立ちて“D”

吸血鬼ハンター3 D―妖殺行

吸血鬼ハンター4 D―死街譚

吸血鬼ハンター5 夢なりし“D”

吸血鬼ハンター6 D―聖魔遍歴

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