BOOK FESTA 2012 Spring

©奥田英朗/講談社

書き出しを立ち読み

 武田聖子に開発局第二営業部三課課長の肩書きがついたのは、梅雨真っ只中の七月一日のことだった。
 四年制大学を卒業し、大手不動産会社に就職して十四年目を迎えていた。その間ずっと開発畑を歩いてきて、局内では立派な中堅どころといえた。聖子の会社では、数年前に昇進の年次主義を廃止しており、三十代半ばの管理職は珍しくなかった。中には海外企業から転職してきて、二十九歳の若さで課長になった者もいる。けれど、女子総合職としては異例の抜擢人事だった。局内を見渡しても、女子は四十代の部次長が一人いるだけだ。

あらすじ

わたし、まだオッケーかな。ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのかな。滝川由紀子、32歳。仕事も順調、おしゃれも楽しい。でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう(表題作)。ほか、働く女子の気持ちをありえないほど描き込み、話題騒然となった短編集。あなたと彼女のことが、よくわかります。

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booklistaオススメポイント

大人の女性たちの食事会が「女子会」と呼ばれる昨今。女性たちはいつまでも「ガール」でいたいのかもしれません。働く“女子”たちのリアリティのある日常を描いた本作、著者が男性であることが信じられないほど。5/26から公開される映画では、豪華な女優陣が彼女たちを演じます。働く女性であれば、思わず「あるある」と頷いてしまうこと、うけあい。

著者について

奥田英朗

1959年岐阜県生まれ。
1997年『ウランバーナの森』で小説デビュー。
2002年『邪魔』で第4回大藪春彦賞、2004年『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞。
他の著書に『最悪』『マドンナ』『サウスバウンド』『ララピポ』などがある。

映画情報

©2012 "GIRL"Movie Project

作品名: GIRL(ガール)
公開日: 2012.5.26 全国東宝系にてロードショー
監督: 深川栄洋
キャスト: 香里奈、麻生久美子、吉瀬美智子、板坂由夏、他
主題歌: 西野カナ「私たち」

公式サイト: http://girl-movie.jp/index.html

大手広告代理店に勤める滝川由紀子(香里奈)は、おしゃれに目がない29歳。彼氏はだが30歳を目前に 何もなし得ていない自分に焦燥感を募らせる。友人の聖子(麻生久美子)・容子(吉瀬美智子)・孝子 (板谷由夏)もそれぞれ仕事や人生に悩みを抱え…。迷いながらも、懸命に自分と向き合い人生を謳歌 しようと奮闘するガールズムービー。

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