読んでほしいこの本

2015/5/20 written by BOOK TRUCK

こんなに楽しい植物の世界

いま「植物」が注目を集めています。ライフスタイルショップでは欠かすことのできない重要なアイテムとなり、雑誌では毎月のようにグリーン特集が組まれ、いろいろなシーンで目にすることが増えていますね。そこで今週は「こんなに楽しい植物の世界」と題し、植物のことをもっと好きになる本を5冊ご紹介いたします。読んだらすぐに植物のある暮らしがしたくなる本たちです。どうぞお楽しみください。

※ 立ち読みについて

植物のある暮らしを全方位的に提案

Casa BRUTUS特別編集 植物と暮らすスタイルブック

マガジンハウス

2015.4.1

この本のあらすじ

BOTANICAL STYLE BOOK 植物と暮らすスタイルブック
室内、ベランダ・ガーデンから本格的な庭づくりまで、
植物と一緒に暮らすスタイルを徹底研究しました。
お気に入りの植物がきっと見つかる人気ボタニカルショップ案内と、
春夏秋冬それぞれに楽しみたい植物トレンド図鑑も収録。
理想のライススタイル植物からはじまります。

おすすめコメント

昨年発売され話題を集めた、同誌2014年4月号「植物と暮らす完全マニュアル」に掲載された記事を再編集し、新たに記事を加えた増補版が本誌です。植物の育て方を中心に提案してくれるハウツー本が多いなか、本誌は人気ライフスタイル誌であるCasa BRUTUS編集のムックだけあって、植物のあるライフスタイルを全方位的に紹介してくれます。この切り口は植物のある暮らしに漠然とした興味を持っている方にはもってこいだと思います。おしゃれな園芸グッズや園芸のセレクトショップなども紹介されているので、僕のようにまずは形から入りたい方にもおすすめですよ。

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きっと真似したくなるベランダ園芸

自己流園芸ベランダ派

いとうせいこう

毎日新聞社

2006.9.1

この本のあらすじ

本書はタレント、ミュージシャン、作家……と多様な顔をもつ、著者いとうせいこうの植物生活をつづったものだ。著者と一緒に植物の生命の偉大さに驚き、感謝したくなる一冊。

おすすめコメント

最近では作家として脂の乗り切った活躍をみせているいとうせいこう。彼は自宅のマンションのベランダで60鉢もの植物を育て、「ガーデナー」と区別して「ベランダー」という造語を作ってしまうほどの大の植物好きとしても知られています。本書はそんな著者の99年講談社エッセイ賞を受賞した『ボタニカル・ライフ』に続く植物エッセイです。タイトルにもある通り、面積や日照時間など様々な制約があるベランダでの園芸に特化した本書は、広い庭はないけど植物を育ててみたいという方に、勇気と希望を与えてくれる素敵な園芸本です。

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きのこファンならずとも大いに楽しめる

毒きのこ 世にもかわいい危険な生きもの

新井文彦、白水貴、ネイチャー&サイエンス

幻冬舎

2014.9.19

この本のあらすじ

食べちゃだめ、触っちゃだめ・・・・・・
森に息づくキュートでフシギな魔物
かわいい姿に毒を秘める、魅力あふれる毒きのこを43種掲載した写真集です。
きのこは熱狂的な人気を集める生きもので、写真集やガイドブックもたくさんありますが、「毒きのこ」だけに焦点を当てた本は多くありません。
本書では、森にひそむ毒きのこのかわいらしい姿を写真で紹介しつつ、ナゾだらけの生態について解説してゆきます。

おすすめコメント

そのかわいらしいフォルムと神秘的な存在感によって、根強いファンがいる「きのこ」の世界。数あるきのこ本の中でも本書が特徴的なのは、毒きのこに焦点を絞っていることと、きのこの写真が素晴らしく綺麗なことです。美しいものには毒があるといいますが、掲載されている毒きのこたちの造形やデザインのなんと美しいことか。眺めているだけでもうっとり楽しめます。さらに本書はそれだけで終わらず、「芸術の中の毒きのこ」「毒きのこ事件簿」「中毒を起こさないために」などのコラムも充実しているので、きのこファンならずとも大いに楽しめる一冊になっています。

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異色の植物紹介エッセイ

そらみみ植物園

西畠清順、そらみみ工房

東京書籍

2013.7.8

この本のあらすじ

おそるべき才能をもった植物、秘境・ソコトラ島の植物、ムラムラくる植物、そして──愛を語る植物……。世界中にいる摩訶不思議な植物たちを、その裏側にあるいちいちおもしろいストーリーとイラストで紹介します。

おすすめコメント

本書は2011年3月に「情熱大陸」にも取り上げられた話題のプラントハンター・西畠 清順によるちょっと変わった植物紹介エッセイです。「残念な植物」「ムラムラくる植物」「愛を語る植物」などその独特な分類による植物の紹介が新鮮で、「麻薬とコーヒーの中間」「人間界と魔法界に君臨する魔草」「羊を絶倫にした媚薬」など各植物につけられたキャッチも興味をそそるものばかり。ページをめくると奥深き植物の世界にぐいぐい引き込まれてしましますよ。

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植物をもっと身近に感じられる本

観察する目が変わる植物学入門

矢野興一

ベレ出版

2012.5.10

この本のあらすじ

私たちの身のまわりには、たくさんの植物がありますが、ふだんよく目にする植物でも、意外と知らないことばかりです。図鑑やハンドブックを見れば、名前は調べられます。しかし、数多くある植物の名前を覚えることより、観察する際にどこを見れば良いのか、そのポイントを理解するほうが、植物の生活や生きていくうえでの知恵がわかり、植物への興味が深まります。本書を片手に、実際に植物を手にとって見てみましょう。

おすすめコメント

人々の生活と密接にかかわり、身の回りに無数に存在している植物ですが、意外に知らないことは多いです。「普段食べている野菜は植物のどの部分?」「そもそも植物って何?」といった初歩的な疑問を多数のイラストと写真を交えた解説ですっきり解消してくれます。これらの基本を学ぶと、身の回りにある植物の見え方が一変し、がぜん植物の世界に興味が出てきます。植物のつくりの基本を知りたい人や、植物についてより深く学びたいと考えている方は必携の一冊になりそうですね。

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いかがでしたか。いずれも植物の面白さを教えてくれる良書ですので、ぜひパラリとご覧になってみてください。さて次週は1時間から2時間くらいで読了することができる「3巻以内で完結する傑作マンガ」をお送りします。どうぞお楽しみに!

BOOK TRUCK

2012年3月オープン。BOOK TRUCKは公園や駅前、野外イベントなどの行く先々に合わせて、その都度品揃えや形態が変わるフレキシブルな移動式本屋として、新刊書、古書、洋書、リトルプレス、雑貨などを販売。

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