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どんなに前向きに生きようとも、誰しもふとした折に、心が萎えることがある。だが本来、人間の一生とは、苦しみと絶望の連続である。そう”覚悟”するところからすべては開けるのだ――。究極のマイナス思考から出発したブッダや親鸞の教え、平壌で敗戦を迎えた自身の経験からたどりついた究極の人生論。不安と混迷の時代を予言した恐るべき名著が、今あざやかに蘇る。〈心の内戦〉に疲れたすべての現代人へ贈る、強く生き抜くためのメッセージ。

直木三十五賞や菊池寛賞、毎日出版文化賞特別賞など、数々の文学賞を受賞している作家・五木寛之。2001年には映画化もされた名著が、電子書籍で登場です。大型連休、じっくりと考えてみる時間を作ってみるのもよいかもしれません。 (K)