読んでほしいこの本

2015/8/19 written by BOOK TRUCK

本で巡る東京

夏休みで東京観光をしたという方も、お盆の帰省で東京を離れていたという方も多いのではないでしょうか。今週は「本で巡る東京」と題し、東京の意外な歴史や観光だけではわからない東京の裏の顔を知ることができる本を5冊ご紹介します。古いものと新しいものが入り混じっている東京の面白さを再認識させてくれる本たちです。どうぞお楽しみくださいませ。

東京が面白くなる知的ガイドブック!

東京「地理・地名・地図」の謎

この本のあらすじ

「壮大な築城と都市建設に大きな役割を果たしていたのは青梅街道」「じつは環状線ではなかった山手線」「多摩川を挟んで同じ地名が東京都と神奈川県にまたがる謎」「人気漫画の派出所の舞台、もともとの地名は『亀なし』だった」……など、東京の地理や地名、地図に隠された、意外な歴史のエピソードを紹介。観光するだけではわからない、住んでいる人も思わずうなる、東京の雑学ネタが満載の本。

おすすめコメント

「歌舞伎の興行がないのになぜ歌舞伎町?」「吉祥寺は名前に寺がつくのに寺の形跡がないのはなぜ?」「食品サンプルで有名な合羽橋はやはり河童と関係あるのか?」といった、言われてみればたしかに気になる身近な疑問を通して、東京の成り立ち、歴史を探っていく知的トリビア本です。ひとエピソードあたり2〜4ページほどで、通勤・通学などのちょっとした空き時間に読むのに丁度良い分量です。鉄道・駅名に関するエピソードも多いので、電車好きの方にも満足していただけるのではないでしょうか。

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新感覚の東京ガイド

東京水路をゆく―艪付きボートから見上げるTOKYO風景

この本のあらすじ

東京の街は、湾奥に何本もの大河が注ぎ、その川たちが運んできた土が積もってできた平野の上に生まれ、また遠浅の沖合を埋め立てて発展してきたことから、水運の便を得やすい土地柄にありました。かつては、水運が唯一の大量輸送手段であったことから、下町のある低地には、江戸時代より道路と同等かそれ以上に人工の水路が縦横に開かれ、全国的に見ても最大級ともいえる「水路の街」となりました。

おすすめコメント

依然として歴とした「水路の街」である東京。東京の数ある水路に実際にボートを浮かべ、くまなく巡って丁寧に記録をした本書。ボートで巡る街歩きには、その土地土地の名物の食べ歩きや、出会った地元の人に話を聞いたりといった、通常の街歩きにある楽しみがありませんが、地上から眺めるのとは全く違った景色を楽しむことができます。今まで見たことのないディープな東京の姿を堪能できる、新感覚のガイドブック。東京の魅力を再発見したい人におすすめです!

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タモリの<坂道>愛を感じる一冊

新訂版 タモリのTOKYO坂道美学入門

この本のあらすじ

「坂道」の世界にようこそ! 日本坂道学会副会長のタモリがTOKYOを激写し、こだわりの「よい坂」を紹介。散策によし、デートによし! これ1冊でいつもの街歩きが断然面白く変わります! タモリが考える「よい坂」とは―― 1. 勾配が急である 2. 湾曲している 3. まわりに江戸の風情がある 4. 名前にいわれがある。

おすすめコメント

現代の日本を代表する粋人のひとりであるタモリが、東京23区のさまざまな山を丁寧に紹介してくれる、東京の坂道のガイドブックです。坂道の説明はもちろん、彼が自ら撮影した写真、ウォーキングマップや、付近の立ち寄りスポットまでついていて、至れり尽くせりの充実した内容になっています。普段何気なく見過ごしている風景も、彼のように自分なりの美学を持って眺めてみると、日常が一気に刺激的になるということを教えてくれる良書です。携帯に本書を忍ばせて、東京散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。

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女性にオススメの酒場ガイド

東京でお酒を飲むならば

この本のあらすじ

女同士でも訪れたい、物語のひそむ場へ。乙女シリーズで人気の文筆家・甲斐みのりが情緒あふれるエッセイで書く、東京のお酒ガイド。老舗酒場から水上バス・洋館・喫茶店まで雰囲気に酔える74軒を紹介。

おすすめコメント

同じお酒であっても、誰と、どんな場所で、どんなシチュエーションで飲むかによって、その味は大きく変わってきます。本書では「お酒そのものと一緒に、場の雰囲気を味わうこと」をモットーに、格式高い老舗居酒屋、下町の大衆酒場、高級ホテルのバーや水上バスなどなど、たくさんのオススメ酒飲みスポットを紹介してくれます。著者自身も生粋の飲兵衛というわけではないので、お酒は嗜む程度という方にこそ読んでいただきたい一冊です。きっと東京の酒場巡りをしたくなるのではないでしょうか。

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東京在住の方必携の山ガイド

東京近郊ミニハイク〔BE-PAL版〕

この本のあらすじ

明日、スニーカーで山にでかけてみませんか?
2008年に初版が発行され、近年の山ブーム&山ガールムーブメントの先駆けとなった名著『東京近郊ミニハイク』が、全面増補改定し、BE-PAL版として再登場!これから山を始めたい人にも、これまで山を楽しんできた人にも、定番の一冊です。

おすすめコメント

1年間での登山客が世界で最も多い山をご存知でしょうか?意外かもしれませんがその山は東京・八王子にあります。アウトドア好きの方ならもうピンときたかもしれませんが、登山客世界一の山は、年間260万人以上が登ると言われている高尾山です。東京といえば大都会のイメージが強いと思いますが、東京近郊には高尾山をはじめとするたくさんの名山が多数存在しています。本書では東京から日帰りで行けて、初心者でも楽しく登ることができるおすすめの山を、美しい写真とともにご紹介。東京に住んでいるのに山登りをしないのはもったいない!そんな気にさせてくれる楽しい一冊です。

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いかがでしたか。やはり東京は世界有数の刺激的な街ですね。さて、次週はカルチャー好きの男子から熱烈な支持をあつめるイケてる二人のおじさん、「タモリと植草甚一」に関する本をご紹介します。どうぞお楽しみに。

BOOK TRUCK

2012年3月オープン。BOOK TRUCKは公園や駅前、野外イベントなどの行く先々に合わせて、その都度品揃えや形態が変わるフレキシブルな移動式本屋として、新刊書、古書、洋書、リトルプレス、雑貨などを販売。

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