読んでほしいこの本

2015/9/2 written by BOOK TRUCK

お酒をもっと好きになる本

空前の日本酒ブームということで、今週は「お酒をもっと好きになる本」と題して、お酒の歴史や知識をまとめた本や、話題のお酒マンガなどをご紹介いたします。お酒上級者はもちろんのこと、これからお酒をもっと楽しみたいと思っている方にオススメの本ばかりです。どうぞお楽しみくださいませ。

日本のワインと日本酒の教科書に!

Discover Japan (2014年12月号)

エイ出版社

2014.11.11

この本のあらすじ

特集 美味しい日本酒と ワインへの招待状。 いま気になる日本酒は…… 生もとです。 Best of “KIMOTO” ・初孫 ・菊正宗 ・大七ほか 日本酒を語るにはココから。 杜氏とは? 新版 SAKEの教科書 ・ラベル ・デザイン ・米 ・水 ・酵母 ・造り ・温度 ・酒用語 奈良に酔う旅 奈良の町家、暮らすように泊まる宿。 秋田がいま日本酒の聖地といわれる理由 新しいSAKEライフの提案 きょう、酒器を買いに行こう a vagabond at bar 和の食材に合うのは やっぱり日本ワインです。 今、飲むならワインは「甲州」! 飲んで・食べて・学んで楽しい! 日本酒&ワイン イベントカレンダー 2014秋冬 いま飲むべき1本が見つかる ニッポンのワイン45 「極」ワイナリー5選 作家・柏井 壽の逸宿逸飯 星野リゾートの地楽の達人 街道を旅するように山梨・長野のワインを楽しむ 革新を続ける伝統に 触れる里、南砺へ ※デジタル版には一部収録されていない記事がございますので、ご了承ください。

おすすめコメント

「日本の魅力、再発見」をコンセプトに掲げた雑誌『Discover Japan』が、日本のワインと日本酒の基礎知識から最新事情、自分にあったお酒の選び方まで、縦横無尽に語りつくした特集です。読み応え抜群の教科書的な一冊ですが、オススメの銘柄も詳細な説明とともに数多く掲載されているので、実際にお酒を選ぼうと思ったときにも大活躍してくれて非常に実用的でもあります。日本のワイン、日本酒に興味がある方であれば、手元に置いておくと何かと重宝する一冊です。

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あの名店考案のおつまみが自宅で楽しめる!

「賛否両論」店主 笠原将弘のおつまみの流儀

笠原将弘

KADOKAWA / 角川マガジンズ

2014.9.25

この本のあらすじ

お酒とつまみの相性や、笠原さんが考えるおつまみのコツや工夫など、読み物も大充実!レシピは、もちろん新感覚!ビール、ワイン、日本酒がぐっと旨くなるバリエーションで展開しています。 冷蔵庫にあるものですぐできる<速攻おつまみ>から、食材の取り合わせや、調理法が斬新で目からウロコの<新感覚おつまみ>、おもてなしにもぴったりな<賑やかおつまみ>、最後は胃にもやさしい<〆の一皿>と、納得の80品を掲載。それぞれのメニューに合う、お勧めのお酒も伝授しています。※「笠原将弘のおつまみのオキテ」に加筆、再構成しました。

おすすめコメント

美味しいお酒を飲むのに、美味しいおつまみ欠かせませんよね。なかなか予約の取れない恵比寿の名店「賛否両論」の店主、笠原将弘によるお酒を何倍も美味しく楽しむためのおつまみ指南書がこちらです。ページを開けば「らっきょうトマトサラダ」「サーモンのわさび漬けなめろう」「鶏の柚子塩唐揚げ」など、見るだけでお酒が進みそうなレシピがずらりと並びます。家でのお酒生活が格段に豊かになること間違いなし。家飲み派のみなさんに是非オススメしたい一冊です。

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きっとあなたも<ひとり酒>がしたくなる!

ワカコ酒1

新久千映

ノース・スターズ・ピクチャーズ

2013.5.20

この本のあらすじ

村崎ワカコ26歳。酒飲みの舌を持って生まれたがゆえに今宵も居場所を求めてさすらう女ひとり酒。あなたの隣にいるかもしれない、おひとり様仕様の呑兵衛ショート♪

おすすめコメント

ただひたすら主人公の女性がひとりで自分の好きな料理とお酒を楽しむだけのマンガです。ストーリー性があるわけでもなく、お酒や料理の蘊蓄が豊富というわけでもないのに、なんだか惹きつけられる不思議な魅力のあるマンガです。なかなか女性がお店でひとり酒するのは抵抗があるという方も、本作を読めば「ひとり酒も楽しそう!」と思えるのではないでしょうか。

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「せんべろ」デビューしてみませんか?

せんべろ探偵が行く

中島らも、小堀純

集英社

2011.7.20

この本のあらすじ

「せんべろ」とは、千円でべろべろに酔っぱられる店のこと。酒をこよなく愛する、らも団長を先頭に、酒さえあればご満悦の中年探偵団が居酒屋巡礼の旅に出た。せんべろの聖地・大阪は新世界から始まり、東京、金沢、博多など、安くて気取らず、美味いアテを揃えた店を探して日本全国を駆け巡る。「せんべろ名店」で開催された爆笑座談会を収録。

おすすめコメント

ヘミングウェイや池波正太郎を筆頭に酒好きの作家は多くいますが、中島らもほど酒飲みの業の深さを感じさせてくれる作家はそういないのではないでしょうか。本書はそんな生粋の酒飲みである中島らもを中心に、日本全国の安くて美味い居酒屋を紹介してくれる一冊です。実際に彼らがお店でお酒を飲みながら実況、解説する形でお店を紹介してくれるので、中島らもとお酒を飲んでいる気分が味わえるのも本書の良いところ。僕も彼らとせんべろ体験してみたい!

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お酒マンガの金字塔

夏子の酒(1)

尾瀬あきら

講談社

1988.12.17

この本のあらすじ

お日様みたいなお酒――。太陽の光がプリズムを通すと七色に輝くように、酒の透みきった無色の液体の中には、きめこまかなたくさんの味がひそみ、息づいている。そんな日本一の酒を造り出すことを、目標としていた兄・康男の言葉が、夏子の心を占めてはなさない。だが今、夏子は、コピーライターとして大きな仕事にかかわりだしたばかり…。酒をめぐる情熱と夢。大いなる夢をめざす夏子たちの辛口人間ドラマ。

おすすめコメント

お酒の漫画といったら絶対に外せない作品ですね。伝統的な日本酒の造り方や、日本における酒造りや米造りの問題点がわかりやすく描かれており、日本酒・地酒への注目がかつてない高まりを見せている今こそ、より多くの方に読んでほしい名作です。また人間ドラマとしても非常に面白いので、お酒好き以外の方にも十分に楽しんでいただけます。お酒好きはもちろん、そうでもない方でも読後は無性に日本酒が飲みたくなってしまいますよ。

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酒場を見る目が変わります

酒場の文化史

海野弘

講談社

2009.6.10

この本のあらすじ

石器時代の洞窟にはじまる「ドリンカーの楽園」はどう変化してきたのか? 宿屋(タヴァン)、イン、パブ、キャバレー、カフェ、ギャンゲット、ジャズ・クラブ……。19世紀から20世紀にかけて起こった酒場の革命とは? ギリシア神話、チョーサー、シェイクスピア、ディケンズ、バルザック、シムノン……。同時代の小説をも資料として読み込み、人間臭い特殊空間の変遷を活写する。(講談社学術文庫)

おすすめコメント

お酒好きにとって、お酒に次いで重要な存在である<酒場>の発展・変遷について、主に文学、絵画における酒場の描写から考察した一冊です。お酒本体ではなく酒場にこれほど注目した類書はほとんどないので切り口が非常に新鮮。本書を読むと、音楽、演劇、ギャンブル、売春などなど、様々な文化が酒場ととも発展をしてきたということがよくわかります。僕らが普段行っている酒場も、こういった歴史を踏まえて存在していると思うとなんだか感慨深いですね。

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いかがでしたか。これらの本が自分なりのお酒の楽しみ方を見つけるきっかけになれば嬉しいです。さて次週は「Let's DIY生活」と題して、DIY精神をくすぐる本たちをご紹介いたします。どうぞお楽しみに。

BOOK TRUCK

2012年3月オープン。BOOK TRUCKは公園や駅前、野外イベントなどの行く先々に合わせて、その都度品揃えや形態が変わるフレキシブルな移動式本屋として、新刊書、古書、洋書、リトルプレス、雑貨などを販売。

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