読んでほしいこの本

2016/2/17 written by BOOK TRUCK

あの雑誌のこの号がオススメ!Part2

今週は以前にもお送りしたオススメの雑誌を紹介する特集「あの雑誌のこの号がオススメ!」の第2弾です。雑誌も多く電子化されてだいぶラインナップも充実してまいりました。紙版ではすでに手に入りづらいものもございますので、この機会に電子版で楽しんでみてはいかがでしょう。※雑誌類に関しては、スマートフォンだとやはり小さくて読みづらいこともあるので、タブレットやPCブラウザで読むのがオススメです。

ラジオ生活のお供に最適の一冊

ケトル (28号)

太田出版

2015.12.16

この本のあらすじ

一見すると“知らなくても良い”情報が、私たちの日常に楽しい刺激を与えてくれる、というダイナミズムを体験できる雑誌。「ネタになる、アテになる、バズをうむ」。そんな雑誌を目指します。

おすすめコメント

毎号、ほどよくマニアックでほどよくポップな特集が面白い雑誌『ケトル』。28号目となるこちらの号の特集は「いつでもどこでも ラジオが大好き!」と銘打ったラジオ特集です。内容は、いま聴くべきラジオ番組の紹介から生粋のラジオ好きによるラジオ論まで様々ですが、読んで面白いだけではなく、ちゃんとラジオが聴きたくなるのが見事!ラジオの魅力を一から教えてくれる良特集ですので、ラジオ好きはもちろん、そうでない人にもオススメしたい一冊です。

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専門誌ならではの深い味わい

ワイン王国別冊 ビール王国 (Vol.6)

ワイン王国

2015.4.16

この本のあらすじ

ここ数年、“ビールの多彩さ”が語られるようになってきました。以前から人気のあった爽快なピルスナーはもちろん、香り高いビールや味わい深いビールが一般的な消費者にも広がっています。クラフトビールや海外ビールだけでなく国産大手メーカーの銘柄も、飲むシチュエーションや食べ物によってライトなものから個性的なものまで“ビールを選ぶ”ことが当たり前になりつつあります。これは、ビールが、幅広いレンジを持つお酒だからこそ可能なことであり、欧米ではワインリスト以上に充実した“ビールリスト”を用意したレストランが人気を博しています。日本でもビアフェスティバルが各都市で行なわれ、数十種類の生樽を並べたビア・バーが満席となり、ナショナルブランドからも麦芽やホップや酵母や水を厳選した銘柄が発売されています。もはやビールは、とりあえず飲むものではありません。ビールは、厳選される時代です。

おすすめコメント

ワイン好きにはおなじみの信頼できるワインの専門誌『ワイン王国』。その『ワイン王国』の別冊として、2013年に満を持して出版された『ビール王国』。現在vol.9まで号数を伸ばしている本誌ですが、特にオススメなのがvol.6のこちらの号。専門誌ならではの鋭い視点で「うまいビール」を徹底的に掘り下げた第一特集、本とビールの不思議で美味しい関係を解き明かした第二特集と読み応え抜群です。また今号の注目企画のひとつ「編集部が選ぶうまいビール100本」のレビューが本当に美味しそうで、片っ端から飲んでみたくなりますよ。夏が待ち遠しくなる一冊です。

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多角的な視点が魅力

文藝春秋SPECIAL 電子版 2016年冬号

文藝春秋

2015.11.26

この本のあらすじ

ニュースがわかる! 世界三大宗教
◎キリスト教はなぜ世界を支配できたのか 片山杜秀
◎イスラム教 ムハンマドという原点 山内昌之
◎「唯仏論」としての仏教 呉智英
●ビジネスに効く! 世界の宗教Q&A
・欧州危機を読み解く プロテスタントvs.カトリック 浜矩子
・イスラム過激派はなぜ文化遺産を破壊するのか? 高木徹
・キリスト教が日本で広まらなかった理由 島田裕巳
・ハラールビジネス 宗教と食のタブーの関係は? 阿良田麻里子
・米国を動かすキリスト教原理主義 渡辺靖
・利子を取らないイスラーム銀行とは何か 長岡慎介
など

おすすめコメント

国家間、民族間での争いの多くが宗教問題に起因するものです。そこで、毎号骨太の特集が魅力の『文藝春秋SPECIAL』が、世界三大宗教に改めて切り込みました。歴史や思想的な分析はもちろん、芸術、ビジネス、地理といった非常に多角的な視点で世界三大宗教を紐解いていくために、今まで見えなかったこれらのリアルな姿が浮き上がってきます。本書を足がかりに様々な方面に掘り進めていくこともできますので、宗教問題はどこから手をつけてよいものか迷っていた方に、自信を持ってお勧めできる一冊です。

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ド直球な特集を待ってました!

Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2015年 5月号

カーサブルータス編集部

マガジンハウス

2015.4.10

この本のあらすじ

MADE IN USA CATALOGUE 2015
メイド・インUSAカタログ 2015
新しいライフスタイルはいつだってアメリカからやってくる! サードウェイブコーヒーからテスラの電気自動車、トム・ブラウンのスーツなどなど、毎日の暮らしを楽しくしてくれるUSAブランドを集めた大事典が完成しました。日本の『Whole Earth Catalog』ともいわれ、ライフスタイルのバイブルとなった『made in USA catalog 』が生まれて今年が40周年です。当時はまだ、アップルもGoogleもパタゴニアもありませんでしたが、誌面を余すところなく埋め尽くしたアメリカのプロダクトは最新カルチャーそのものでした。あれから40年、いまもアメリカで生まれたMade in USAブランドが世界中を魅了しています。

おすすめコメント

『popeye』や『BRUTUS』などを筆頭に、アメリカのイケてるカルチャーを若者に向けて紹介し続けてきたマガジンハウス。そんなマガジンハウスが久々にド直球の一冊を作ってくれました。フード、家具、デジタルガジェットなどを通して、アメリカの最新ライフスタイルを余すことなくご紹介。紙版はすでに店頭で買えない可能性が高いですが、永久保存版的な一冊なので是非電子版での所有をお勧めします!

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台湾カルチャーが凝縮された一冊

Pen+(ペンプラス) (完全保存版 台湾カルチャー・クルーズ)

CCCメディアハウス

2015.10.29

この本のあらすじ

目次
台湾を知るローカル・トリップ① 台湾路地
これだけは見ておきたい、台北の名建築。
アーロン・ニエが手がける、デザインの世界。
アンドレ・チャンが案内する、美食クルーズ
台湾を知るローカル・トリップ② 台湾食
- 私と台湾- 1 永瀬正敏 俳優
芸術が溢れる街で、現代アートと出合う。
台湾カルチャーを体感できる、4つのホテル ホームホテル大安/チェンピンホテル/アンバ台北中山/ハンブルハウス台北
- 私と台湾- 2 川島小鳥 写真家
など

おすすめコメント

代官山の蔦屋書店や有楽町のMUJI BOOKSなどライフスタイル提案型の書店が日本でも人気を博しています。その先駆けとも言える「誠品書店」「VVG Something」がある台湾は、間違いなくアジアの本好きが最も注目しているエリアの一つではないでしょうか。本屋に限らず様々なカルチャーでアジアをリードしている台湾の今がぎゅっと詰まった一冊で、通常のガイドブックには載らない文化的な情報が盛りだくさん。もちろん飲食店やホテルの情報も充実しているので、ガイドブックとしての実用性も十分です!

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徹底したラグジュアリーが気持ち良い!

LEON(レオン) (2016年3月号)

主婦と生活社

2016.1.23

この本のあらすじ

クルマは、いつでも好きな時に好きな場所に行くことができる。いうなれば、男にとって自由の象徴。好きな道を選んで、遠回りや寄り道や途中でくつろぐことだってできる新しい遊び道具でもある。だからクルマは大人の男に欠かせないライフスタイルのパートナー。

おすすめコメント

移動式本屋を始めてからクルマ好きになり、今では雑誌のクルマ特集にはついつい手が伸びるようになりました。『LEON』は普段あまり手に取る雑誌ではありませんが、クルマ特集ということで覗いてみたら、普段読む雑誌とは違った切り口でとても面白かったです。厳密には「クルマと宿」特集なのですが、徹底的に女性にモテることを目的とした切り口が僕らの世代からすると逆に新鮮!登場するクルマは高級SUVやスポーツカーばかりで、この徹底してラグジュアリーな感じが潔くて気持ち良いです。もう少しクルマの写真が大きいと嬉しいですが、非常に楽しい特集でした。

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いかがでしたか。普段読まないタイプの雑誌も、特集目当てで買ってみると、違った価値観や美意識に出会えて面白いものですね。さて次週は「動物と仲良くなるための6冊」をお送りします。どうぞお楽しみに!

BOOK TRUCK

2012年3月オープン。BOOK TRUCKは公園や駅前、野外イベントなどの行く先々に合わせて、その都度品揃えや形態が変わるフレキシブルな移動式本屋として、新刊書、古書、洋書、リトルプレス、雑貨などを販売。

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