#あの人に気になるあのこと聞いてみた

大人気青春漫画をみずみずしく映画化

『ちはやふる』が描き出す熱くて爽やかな青春模様

#あの人に気になるあのこと聞いてみた

大人気青春漫画をみずみずしく映画化

『ちはやふる』が描き出す熱くて爽やかな青春模様

原作者も「完璧でした」と認めた実写化

競技かるたというユニークな題材を通じて、高校生たちのみずみずしく熱い青春ストーリーを描いて大ヒットを飛ばした末次由紀の少女漫画『ちはやふる』が、フレッシュなキャストを迎えて実写映画化される。

恋には鈍感で競技かるたに情熱を燃やす主人公・千早を演じるのは、ナンバー1若手女優の広瀬すず。『海街diary』『バケモノの子』『怒り』などの話題作で注目された広瀬にとって待望の初主演映画となるのが本作である。監督をつとめるのは『タイヨウのうた』『カノジョは嘘を愛しすぎてる』などを手がけ、青春映画に定評のある小泉徳宏。

前編である『上の句』と後編である『下の句』に分けられて連続公開されるが、小泉監督のこだわりで上の句は高校生らしいコミカルさもあるスポ根もの、下の句はより深い人間ドラマと、それぞれに異なったテーマを持つ2部作になっている。

その内容は、原作者である末次由紀自身が「マンガへの親しみの分だけ実写化に否定的な気持ちの人もいるでしょう。しかし、マンガのファンの皆さんに伝えたいです。完璧でした。素晴らしい作品になっていました」とお墨つきの賞賛コメントを寄せるほどのものに仕上がったのだ。

競技かるたに懸けた青春

STORY

子供時代に競技かるたに励んでいた、綾瀬千早と真島太一と綿谷新の3人。仲のよかった3人だが、家の事情で新が東京から故郷の福井に引っ越ししてしまう。

成長して瑞沢高校に入学した千早は、競技かるた部の設立を決意する。再会した太一を巻き込み、呉服屋の娘で和歌や和服を愛する大江奏、競技かるたの経験者の“肉まんくん”こと西田優征、成績優秀な秀才の“机くん”こと駒野勉を勧誘して、かるた部の活動をスタートさせる。

初心者もいて、最初はチームとしての足並みも中々そろわないが、それでも全国大会を目指して練習に励む千早たち。「新にもう一度会って、『強くなったな』と言われたい」という思いを持つ千早。千早に対する恋心を密かに抱きながら、部長としてメンバーを引っ張っていく太一。そして、故郷の福井で改めてかるたと向き合うことになる新。

3人の思いが交錯する中、競技かるたの暑い夏がやってくる……!

競技かるたとは?

百人一首の短歌が書かれた札を1対1で取り合う競技。読み手が読み上げる上の句(前半の五・七・五の部分)を聞いて、下の句(後半の七・七の部分)が書かれた札を取りにいく。
試合で勝つためには百人一首をすべて暗記するだけでなく、高度な集中力と肉体的な瞬発力やスピードなども要求されるため、スポーツの一種として取り組まれている。 個人戦のほか団体戦もあり、団体戦はメンバーの5人が同時に試合を行い、3勝以上したチームの勝利となる。 競技かるたの名人戦で勝って日本一となった男性を“名人”、クイーン戦で勝って日本一となった女性を“クイーン”と呼ぶ。

映画を生き生きとさせた独自の役作り

千早をはじめとして『ちはやふる』の登場人物たちは、原作が人気漫画なだけあって、非常にキャラが立った面々ばかりである。だが、キャラクターの設定がいくら魅力的でも肝心の演技に力がなければ人物は魅力的にならない。

本作では役者陣の好演によってキャラクターに見事に命が吹き込まれたが、その背景には力の入った役作りの作業があった。本作の重要なキモである競技かるたのシーンを演じるために、広瀬すずたちは撮影の数ヶ月前から連日の練習づけに。広瀬は腕やヒザに水ぶくれや青あざを作るほどの体を張った猛特訓で競技かるたを身につけたという。

また、別コーナーのインタビューでも語ってもらったが、真剣佑は単身での福井でのかるた修業まで行っている。実は小泉監督の作品『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロインを演じた大原櫻子も、八百屋の一人娘という役柄に合わせて実際に青果店でのアルバイトを体験するよう指示を出されている。真剣佑は小泉組ならではの役作りの洗礼を受けたと言えそうだ。

こうした力の入った役作りの成果が、作品をより生き生きとしたものにしているのである。

青春まっさかりのかるたガールズ&ボーイズ

CHARACTER

綾瀬千早(あやせ ちはや 演:広瀬すず)

競技かるたに情熱を燃やす高校1年生。千早目当てで入部希望者が集まるほどの超がつく美少女だが、恋愛にまったく向いてない性格で“無駄カワイイ”とも呼ばれる。かるたの読み札の最初の音を瞬時にとらえる天性の才能を持つ。

広瀬すず(ひろせ すず)

1998年6月19日生まれ。静岡県出身。2013年にドラマ『幽かな彼女』で女優デビュー。主な出演作はドラマ『学校のカイダン』、映画『海街diary』など。

真島太一(ましま たいち 演:野村周平)

千早が高校で再会した幼なじみ。スポーツ万能で成績もよく、家がお金持ちという弱点のないイケメンだが、千早と新にはコンプレックスを感じている。高校ではかるた以外のことをやるつもりだったが、千早のかるた部創設に協力することに。

野村周平(のむら しゅうへい)

1993年11月14日生まれ。兵庫県出身。スノーボード選手として活躍した後、2010年にドラマ『新撰組 PEACE MAKER』で俳優デビュー。主な出演作はドラマ『フラジャイル』、映画『ライチ☆光クラブ』『森山中教習所』など。

綿谷新(わたや あらた 演:真剣佑)

千早と太一の幼なじみ。祖父は競技かるたの永世名人で、新自身も非凡な才能を持っている。かるたには幼いころから打ち込んでいて、千早と太一にかるたを教えた。家庭の事情で東京を離れ、現在は故郷の福井県で暮らしている。

真剣佑(まっけんゆう)

1996年11月16日生まれ。ロサンゼルス出身。2014年春より日本で芸能活動を始める。主な出演作はドラマ『夢を与える』、映画『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』など。

大江奏(おおえ かなで 演:上白石萌音)

和服が大好きな呉服屋の娘で、千早に誘われて競技かるた部に入部した。百人一首のことも好きで、競技かるたは初心者だが、部員の誰よりも百人一首のことに詳しい。太一の千早への思いに気づいて応援している。

上白石萌音(かみしらいし もね)

1998年1月27日生まれ。鹿児島県出身。2011年に第7回東宝シンデレラオーディションで審査員特別賞を受賞。主な出演作は映画『舞妓はレディ』『君の名は。』、ミュージカル『赤毛のアン』など。

西田優征(にしだ ゆうせい 演:矢本悠馬)

競技かるた部員。小学生時代には競技かるたの全国大会で新と決勝を争い準優勝した実力者だったが、中学ではかるたをやらずテニス部に入っていた。肉まんを食べていたことから、「肉まんくん」とあだ名をつけられる。

矢本悠馬(やもと ゆうま)

1990年8月31日生まれ。京都府出身。2003年に映画『ぼくんち』でデビュー。主な出演作はドラマ『花子とアン』『ブスと野獣』、映画『銀の匙 Silver Spoon』『クローズEXPLODE』など。

駒野勉(こまの つとむ 演:森永悠希)

競技かるた部員。机にかじりついていることから「机くん」とあだ名をつけられている。学年2位の成績の秀才で塾通いなどを優先しているため、当初はかるた部入りを拒んでいたが、学年1位の太一に説得されて入部した。

森永悠希(もりなが ゆうき)

1996年6月29日生まれ。大阪府出身。主な出演作は映画『しゃべれども しゃべれども』『カノジョは嘘を愛しすぎてる』『ライヴ』、ドラマ『平清盛』『花燃ゆ』など。

若宮詩暢(わかみや しのぶ 演:松岡茉優)

競技かるたの女子選手の頂点に立つ“クイーン”。千早と同い年で史上最年少でクイーンとなったズバ抜けた才能の持ち主。新とは幼なじみ。美人だが服のセンスが微妙。かるたは1人で戦うものという信念を持ち、団体戦などに否定的。

松岡茉優(まつおかまゆ)

1995年2月16日生まれ。東京都出身。主な出演作はドラマ『あまちゃん』『She』『コウノドリ』、映画『桐島、部活やめるってよ』『猫なんかよんでもこない。』など。

INFORMATION

映画『ちはやふる』

【CAST】
広瀬すず 野村周平 真剣佑
上白石萌音 矢本悠馬 森永悠希 清水尋也/松岡茉優
松田美由紀 國村 隼

【STAFF】
原作:末次由紀『ちはやふる』(講談社「BE・LOVE」連載)
監督・脚本:小泉徳宏
音楽:横山 克
主題歌:「FLASH」Perfume 唄:Perfume 作詞・作曲:中田ヤスタカ(CAPSULE) UNIVERSAL MUSIC

2016映画「ちはやふる」製作委員会:日本テレビ放送網 東宝 講談社 ROBOT 読売テレビ放送 電通 ジェイアール東日本企画 KDDI GYAO/STV・MMT・SDT・CTV・HTV・FBS・FBC

企画・製作幹事:日本テレビ放送網
制作プロダクション:ROBOT
配給:東宝
協力:一般社団法人全日本かるた協会

【OFFICIAL SITE】
映画『ちはやふる』公式サイト

2016年3月19日[上の句]、4月29日[下の句]二部作連続公開

映画『ちはやふる』の原作コミックはこちら!

ちはやふる

末次由紀

講談社

2007年から『BE・LOVE』で連載がスタートし、現在も好評連載中の末次由紀の人気漫画。魅力的な登場人物たちの人間ドラマと、かるたの迫力のある試合描写が高く評価されていて、2009年に第2回マンガ大賞2009を受賞、「このマンガがすごい!2010」のオンナ編1位を獲得、2011年には第35回講談社漫画賞少女部門を受賞している。2011年には日本テレビ系でアニメ化され、こちらも人気を呼んだ。

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